Interview
塩澤さんに「ニャンドゥティの魅力」を
お伺いしました。
ENGAWA 塩澤さや子さん(Ñanduti Academy kerana認定講師)
独身の頃、タイに9年間住んでいて、その頃は旅行会社に勤めていました。
結婚を機に帰国、当初は関東に住んでいました。
その頃、友人に手紙を送るためにレターセットをネットで探していて、
市販ではない、変わったものはないかと探していたら、
Creemaでニャンドゥティが散りばめられたレターセットを見つけて、
凄く可愛かったから購入したんです。
ニャンドゥティはその時初めて知りました。
封をするシールが本物のニャンドゥティになっているんです!
それを見て、色が鮮やかで素敵なハンドメイドだなって、
このレターセットがきっかけでニャンドゥティに興味を持ちました。
それからしばらくして、主人の仕事の都合で大阪に引っ越したんですが、
初めて住む土地だから誰も知り合いもいないし、その上、子育てで家に籠もりっきりで、
何かリフレッシュできる趣味を持ちたいと考えた時に、「それならニャンドゥティが絶対いい!」と思ったんです。
で、ネットで探したところ、千森先生の教室を見つけて申込みしました。
確か先生も産後での教室再開のタイミングで。
それから、ここからがビックリなんですけど、
レターセットを手元に1枚だけ残していたんです。気に入っていたんで。
この間、久しぶりに見返したら「KERA」のロゴに気づいて!
なんと、レターセットは千森先生の作品だったんです!
とってもびっくりしました!!
関東に住んでいた頃から、千森先生とご縁ができていたんですよね。
だから、運命的です。先生との出会いは。
はじめはカラフルな色彩に惹かれました。
1度教室で作ってみたらすごく楽しかったんです。
作る時は配色を考えるのが楽しいですね。
ニャンドゥティは配色だけで表現が広がって面白いんです。
あとは、モチーフの種類が沢山あるんですが、それぞれに名前も付いています。
例えば“蜘蛛” “カタツムリ” “横向きの蝶” “蟹”とか。
モチーフ同士、意味の組み合わせを考えるのも楽しい。
基本は“折りと結びの組み合わせ”なので、つまずくことはなかったです。
はじめは簡単なものから進めてくれますし。
糸2種類の組み合わせだけでグラデーションが綺麗に出て、
最初から「わあできた!」って嬉しくなりました。
モチーフによって難易度は変わるので、簡単なものなら久しぶりに手芸する方でも大丈夫。
小学生の高学年でも作れると思いますよ。
誰にでもできるんじゃないでしょうか。
材料もシンプルですし、でも木枠だけは独特なんですが、
木枠を使うのもパラグアイの雰囲気が味わえてテンションが上がるんです!
今は植木の下に敷くドイリーを作っているんですが、
それなら植物のモチーフだけで統一しようとか、
意味の組み合わせにもこだわっています。
でも、意味のこだわりは私の中でだけです。
ニャンドゥティはすごく自由。
丸や四角だけじゃなく形も色々作れる、自由な手芸です。
教室に通い始め1年未満の頃から作り始めたものです。
その頃妊娠中で家に居る時間が長く、それなら今のうちに大作にチャレンジしようと。
ベビードレスを完成させられたことで自信になりました。
私が通っていた心斎橋のクラスはカリキュラムがかっちり決まっていないので、
千森先生にベビードレスを作るために一つずつ教えてもらいました。
「こういう風に作りたい」ってその都度相談して。
千森先生は大体その場で「OK、これね」とすぐに教えてくれます。
今で3年です。(2021年2月時点)
ニャンドゥティは全然飽きない、 いまだに毎晩作っているんですよ。
次から次へとどんどん作りたいものができて本当に楽しい!
他の生徒さんとは「今どんなの作ってて」とか、
「こんなのできたよ」とかそんな話をよくします。「あそこの糸がいいよ」とかも。
ハンドメイド好きな方の情報交換の場にもなっています。
子育てが落ち着いて大きいお子さんがいらっしゃる方が多いかな、比較的。
昔から一つのことに集中してハマりやすいタイプなんですが、
主人は打ち込める趣味ができてよかったなと思っているんじゃないかな。
もうパワフル!一言で言えば。
子育て中でも絶対諦めない、やりたいこと全部やるって感じがすごく好きです。
そして、子育ても手を抜かない、すごいエネルギッシュです!
子供の食事も手を抜かないそうで、私は完璧にできていないのですごいなと思います。
お子さんのニャンドゥティベストを仕上げるために徹夜の日もありました。
でも、寝ずに次の日レッスンを普通にできたりします。
それぐらいパワフルな方!
「部屋に飾るとパッと華やかになるよ!」とか、
「木枠と布と糸とで、どこでもできる」と言います。
ミシンを使うならよそに持って行けないし、ビーズやレジンのような手芸だと、細かい作業なので集中してやるイメージ。
でもニャンドゥティならみんなで集まって、おしゃべりしながらできるんですよね。作業も細かくないし。
コミュニケーションとりながら作れる、そこが私はすごくいいなと。
それから、編み物なら目が落ちればほどいて戻らないといけない。
でも、ニャンドゥティは、目が落ちてもいい。
もし落ちたら、そこだけ「あれ? ちょっとガタってなってる?」
それくらいの感覚。
編み物ほど難しくない。すごくシンプルなハンドメイド。